安倍政権
1月にドイツから帰ってきて、安倍政権の政策等を見た時に、なんかナチスに似てるな~と率直に思いました。
私はナチスドイツに関して、総合の時間に調査したのですが、あの政権は国民の支持があった上で成り立っていたわけで、決してヒットラーが急に沸いてきて、暴走したわけではありません。
当時のドイツは第一次世界大戦に敗北し、多額な賠償金を支払なければなりませんでした。その対策の一環として、マルクの価値を下げ、無理やりその賠償金を返そうとした。国民はハイパーインフレに苦しみ、徐々に不満が高まってきた。そんな時にヒットラーが現れ、アウトバーンを建設したり、ドイツ経済を復活させた。
そんな感じで国民の中ではヒットラーすごい!となるわけです。
一方でユダヤ人の迫害を行った。これが現在では彼も最も有名な政策になるわけですが、敵をつくると身内では一体感が生まれます。ユダヤ人迫害は国内を一体化させるために行った政策の一部と考えたほうがいいでしょう。
話変わって、安倍政権。失われた10年(20年)といわれた日本景気を回復させ、世界からも評価が高い。一方で、独自の解釈で集団的自衛権の行使をしてしまう。
なぜ戦争放棄が憲法に書かれている国でこんなことが許されたのか。
これもヒトラー政権と同じように落ち込んだ経済を回復させ、国民の支持を得て、十分な議席を獲得した政党だからこそ、成しえた技といえるだろう。
この前、テレビを見ていて、集団的自衛権行使により、日本が危なくなったらアメリカに助けてもらえるような、説明がなされていた番組があったが、池上彰著『戦争はなぜなくならないのか』によると、日本が危なくなってもアメリカが日本を助けるような義務は存在していないようです。
戦後70年。世界規模でみると、また、戦争に向かっているように見えます。日本も上述のとおり、例外ではありません。戦争は得する人がいるので、完全になくすことは難しいですが、それでも多くの人にとっては悲しみしか生まれませんので、やはりなくす努力を諦めないことが肝心なのではないでしょうか。
一日でも早くこの世界から戦争がなくなるように祈りたいと思います。